Firebase Predictions を使用して、アプリの利用を停止する可能性のあるユーザーを特定し、それらのユーザーを引き留めるためにプッシュ通知キャンペーンを適用できます。たとえば、Notifications Composer を使用して、割引リンク付きの FCM メッセージを送信する定期的なキャンペーンを作成したり、今後 7 日間でアプリを利用しなくなると予測されるユーザーに簡単な挨拶を送信するキャンペーンを作成したりできます。
このガイドでは、このような予測ベースのユーザー定着戦略を実装する方法を紹介します。
始める前に
通知キャンペーンで Predictions の使用を開始する前に、次の手順を行う必要があります。
- アプリで Google アナリティクスを使用します。具体的な要件は以下のとおりです。
- Firebase コンソールでアナリティクス データの共有を有効にします。
- 省略可: 自動的にはログに記録されない、アプリに関連するアナリティクス イベントを明示的に記録します。これらのイベントを記録することで、将来の分類の品質を向上させることができます。
- 十分な数のユーザーを確保します。Predictions はユーザーベースの規模がどのようなものであってもアプリの動作の予測に最善を尽くしますが、通常、有意義な予測のためには 1 日あたり 500 人以上のアクティブ ユーザーが必要です。
- アプリに FCM を設定します。
1. ユーザー離脱の予測を開始する
離脱する可能性のあるユーザーを予測するには、まず Firebase プロジェクトを設定します。
Firebase コンソールで [Predictions] セクションを開きます。Predictions の利用規約に同意していない場合は、同意してください。
利用規約に同意すると、プロジェクトで Predictions が有効になります。Firebase コンソールの [Predictions] セクションでは、カスタム予測を定義できます。再エンゲージメントの予測を行うには、組み込みの churn
予測を利用できます。これは、ユーザーが今後 7 日以内にアプリに戻るか離脱するかを、アナリティクス イベントの集計を使用して予測します。こうした予測は、Predictions を有効にして、数週間分のアナリティクス イベントを記録した後で利用可能になります。
2. ターゲットとするユーザー セグメントを定義する
churn
予測を使用する準備ができたら、[探索して予測を使用] をクリックして、キャンペーンでターゲティングするユーザー セグメントを定義します。
最も離脱する可能性の高いユーザーをターゲットにするには、75~100 パーセンタイルの範囲のユーザーが含まれる定義済みセグメントを使用します。一方、ユーザーへのコンタクトに費用がかかる場合は、75~90 パーセンタイルの範囲など、より狭いセグメントをターゲットにすることで、離脱することがほぼ確実なユーザーを除外できます。
3. 予測ベースの通知キャンペーンを作成する
ユーザー セグメントを選択したら、[次へ] をクリックして [Cloud Messaging] を選択し、[続行] をクリックして Notifications Composer に移動します。このページで通知キャンペーンを作成できます。選択したユーザー セグメントは、手順 2 で事前に入力されています。
キャンペーンを作成するには:
再エンゲージメントのためのメッセージを作成します。このメッセージには、割引コード、新機能に関する情報、挨拶などを含めることができます。
他のアプリのユーザーを含める場合は、ここでアプリを追加します。それ以外の場合は、事前設定済みの構成で続行します。
通知スケジュールを設定します。通知は特定の条件を満たすユーザーにのみ送信されるため、通知を毎日送信するようにスケジュールできます。これにより、ユーザーの離脱が予測された後になるべく早くそれらのユーザーに対して再エンゲージメントを試行できます。通知スケジュールの頻度を高く設定する場合は、頻度上限を設定して、ユーザーの迷惑にならず、離脱予測が逆効果にならないようにします。
省略可: コンソールで、app-opens よりも詳細にキャンペーンのパフォーマンスを確認する場合は、カスタム コンバージョン イベントを指定します。
省略可: メッセージのカスタム フィールドまたは詳細を設定します。クライアント プラットフォームの FCM ドキュメントをご覧ください。
定期的なキャンペーンを公開すると、メッセージの自動送信が FCM によって開始され、今後 7 日間で離脱すると予測されるユーザーに対して再エンゲージメントのメッセージが送信されるようになります。