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Hotstar は Firebase でスケーリングを行い、エンゲージメントを 38% 増加
Hotstar のスクリーンショット

はじめに

Hotstar は、1 か月のアクティブ ユーザー数が世界中で 1 億 5,000 万人を超えるインド最大のエンターテイメント アプリで、テレビ番組、映画、スポーツ、ニュースなどのモバイル向けライブ配信を行っています。2018 年 5 月、Hotstar は、1,030 万人のユーザーが同時に同社の Android、iOS、ウェブアプリに接続して VIVO インド プレミアリーグの手に汗握るクリケットの試合を視聴したことで、オンライン ストリーミングの世界記録を樹立しました。同社の使命は、テレビに代わる手段として高品質のエンターテイメントをオンデマンドで高速に提供することです。


課題

スケーリングに目を向けた Hotstar のチームは、同社の主要パフォーマンス指標である総再生時間を増加させる、より強固なアーキテクチャと堅牢な機能を備えたまったく新しいバージョンのアプリを開発しました。しかし、ユーザーを混乱させずにそれぞれの新機能をテストし、最も魅力的な機能を安全にロールアウトするという課題がありました。最初はこれらのテストの構成に自社製 API を使用しましたが、十分な柔軟性が得られませんでした。また、確立されたソリューションが用意された包括的なプラットフォームに移行したいという考えもありました。

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解決方法

Hotstar のチームは、Firebase A/B Testing を使用してさまざまなオンボーディング UI をテストしました。その結果、総再生時間が増加するのは、ユーザーがオンボーディング中に言語と国のどちらかを選択するよう求められた場合であることが明らかになりました。

Hotstar は Firebase Remote Config、Firebase 向け Google アナリティクス、Firebase Crashlytics も使用し、安定性を犠牲にすることなく、ゲーミフィケーションや新しい絵文字機能を視聴画面に追加しました。まず、Remote Config によってこれらの変更をユーザーの一部にロールアウトしました。次に、Crashlytics で問題を追跡したところ、ローエンド デバイスで多数のクラッシュが発生していることがわかりました。チームはこれにすばやく対処しました。Firebase でローエンド デバイスを使用しているユーザーの「オーディエンス」を作成し、Remote Config の条件付きターゲティングを使用してこのグループに対して新機能をオフにしました。特筆すべきは、これらすべてのことを新しいビルドをリリースせずに実施できたということです。

Hotstar は、テストと対象範囲を絞った機能のロールアウトによってアプリの視聴画面を更新し、ユーザーがバグに晒される事態を回避しました。また、API に関する負担も軽減されました。同社のデータによると、これらの変更によって 1 日の総再生時間は 38% 増加し、アプリの起動時間は 8 秒から 3 秒に大幅に短縮されました。


結果

1 日の総再生時間が 38% 増加

アプリの起動時間が 63% 減少

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「Firebase への移行は、当社がこれまでに下してきた最善の決断の一つです。Firebase を使用すれば、テストや新機能のロールアウトを安全、簡単、迅速に行ってユーザー エクスペリエンスを強化できます。Firebase で今後どれだけ成長を遂げられるか非常に楽しみです。」

- Hotstar 社エンジニアリング担当バイス プレジデント Kshitij 氏