App Distribution でテスターを管理する
このドキュメントでは、App Distribution でテスターを管理する方法について説明します。管理には以下のタスクがあります。
- Firebase プロジェクトにテスターを追加する、またはプロジェクトからテスターを削除する
- Firebase App Distribution API を使用してテスターを追加または削除する
- グループにテスターを追加する、またはグループからテスターを削除する
- CSV ファイルからテスターをインポートする
- 招待リンクを作成する
Firebase プロジェクトにテスターを追加する、またはプロジェクトからテスターを削除する
テスターの追加と削除は、Firebase コンソールの App Distribution ページの [テスターとグループ] タブで行います。
Firebase プロジェクトにテスターを追加すると、そのテスターをグループに追加できるようになります。Firebase プロジェクトから削除されたテスターは、プロジェクト内のすべてのリリースにアクセスできなくなります。アプリの配布を設定するときにテスターを追加または削除することもできます。テスターの追加と削除について詳しくは、Firebase CLI を使用する方法、fastlane を使用する方法をご覧ください。Firebase App Distribution API を使用することもできます。
テスターの人数が多い場合は、グループを使用すると、リリースに対するテスターのアクセス権の管理が簡単になります。詳しくは、テスターをグループに追加する、またはグループからテスターを削除するをご覧ください。
テスターの制限
Firebase App Distribution では、テスターについて次の制限があります。
1 つの Firebase プロジェクトに追加できるテスターは最大 500 人までです。
App Distribution グループに追加できるテスターは最大 200 人までです。
テスターを追加するには、追加料金なしの上限の引き上げをリクエストしてください。
Firebase App Distribution API を使用してテスターを追加または削除する
Firebase App Distribution API に対して HTTP リクエストを発行することによって、App Distribution へのテスターの追加と、App Distribution からのテスターの削除を行うことができます。これを行うには、Firebase App Distribution API の testers.batchAdd エンドポイントと testers.batchRemove エンドポイントを使用します。
グループにテスターを追加する、またはグループからテスターを削除する
Firebase コンソールの App Distribution ページの [テスターとグループ] タブで、グループにテスターを追加したり、グループからテスターを削除したりできます。グループは、テスターの人数が多い場合にリリースに対するアクセス権を管理するのに役立ちます。たとえば、少人数のテスター グループを作成して、アプリの早期リリースへのアクセス権を付与します。最初のテスター グループからのフィードバックを実装した後、大人数のテスター グループを作成します。
テスターをグループに追加すると、そのテスターはそのグループに付与されたすべてのリリースに対するアクセス権を取得します。グループからテスターを削除すると、そのテスターはこれらのアクセス権を失います。
グループからテスターを削除する
グループからテスターを削除すると、次のようになります。
- テスターは、削除されたグループを介してのみアクセスできていたすべてのリリースから削除されます。
- テスターがリリースにアクセスできる別のグループのメンバーである場合、そのリリースへのアクセス権は保持されます。
グループを削除する
グループを削除すると、そのグループ内のすべてのテスターは、そのグループを介してのみアクセスできていたすべてのリリースから削除されます。ほとんどの場合、グループの削除は瞬時に終わりますが、テスターやリリースの数が多い場合は、グループの削除に時間がかかることがあります。グループを削除すると、そのグループは Firebase コンソールの App Distribution ページに表示されなくなります。
グループの削除はすぐには有効にならない場合があります。グループの削除後に、削除されたグループに属する個々のテスターが、特定のリリースへのアクセス権を持つテスターとして一時的に表示されることがあります。
CSV ファイルからテスターをインポートする
カンマ区切り値(CSV)ファイルからテスターをインポートできます。これは、リリースへのアクセス権を付与するテスターの数が多い場合に便利です。この機能を使用すると、個々のテスターのメールアドレスを手動で入力する手間が省けます。グループを使用すると、作成したグループとの間で今後のリリースを共有できます。
グループを作成したら、Firebase コンソールの App Distribution ページの [テスターとグループ] タブで、テスターのメールアドレスを含む CSV ファイルをアップロードします。次に、テスターのメールアドレスを CSV ファイルからグループにインポートします。テスターのメールアドレスは、CSV ファイルの最初の列に含める必要があります。その他の列はすべて無視されます。次に例を示します。
ali@example.com
bri@example.com,This is Ignored,This also
cal@example.com,Cal Nguyen (ignored)
招待リンクを作成する
招待リンクは、内部のテストベースを増やすための簡単な方法であり、その使用は任意です。この方法では、アプリのテスターのリストにユーザーが自分自身を追加できるようにします。招待リンクは、テスターが自身のメールアドレスを入力してアプリのテストに登録することができる、一意の URL です。
Firebase コンソールの App Distribution ページ の [招待リンク] タブで招待リンクを作成します。ドメイン制限とグループを追加することをおすすめします。詳細については、ドメイン制限とグループをご覧ください。
ドメイン制限
ドメイン制限を設定すると、ドメインと一致するメールアドレス(たとえば「mycompany.com」)を持つテスターのみが登録してアプリをテストできます。
グループ
招待リンクにグループを追加すると、登録したテスターはそのグループに自動的に追加されます。テスターがグループに追加されると、そのテスターはそのグループにアクセス権が付与されているすべてのリリースに追加されます。グループの詳細については、グループにテスターを追加する、またはグループからテスターを削除するをご覧ください。
テストデバイスの UDID をエクスポートする
テスターがリリースのテストに登録する際に、テスターのデバイス名と ID を CSV ファイルにエクスポートできます。このファイルを使用することで、アプリのプロビジョニング プロファイル内のデバイス名と ID を一度にまとめて更新できます。詳しくは、追加のデバイスを登録するをご覧ください。