Flutter アプリに Firebase を追加する
このガイドの手順に沿って、Flutter アプリに Firebase プロダクトを追加してください。
要件
お好みのエディタまたは IDE をインストールします。
Flutter アプリのターゲットが iOS 8 以降であることを確認します。
アプリを実行する物理 iOS デバイスまたは iOS シミュレータを設定します。
Cloud Messaging の場合は、次の作業を行います。
- 物理 iOS デバイスを設定します。
- Apple Developer アカウントの Apple Push Notification Authentication Key を取得します。
- プッシュ通知を XCode の [App] > [Capabilities] で有効にします。
その他のすべての Firebase プロダクトで、物理 iOS デバイスと iOS シミュレータのいずれかを使用できます。
以下のコンポーネントを含む、ご利用のオペレーティング システムに対応した Flutter をインストールします。
- Flutter SDK
- サポート ライブラリ
- プラットフォーム固有のソフトウェアと SDK
Google アカウントを使用して Firebase にログインします。
Flutter アプリがまだない場合は、スタートガイド: テストドライブを参照して、お好みのエディタまたは IDE で新しい Flutter アプリを作成してください。
ステップ 1: Firebase プロジェクトを作成する
Flutter アプリに Firebase を追加する前に、アプリに接続するための Firebase プロジェクトを作成します。Firebase プロジェクトの詳細については、Firebase プロジェクトについて理解するをご覧ください。
ステップ 2: アプリを Firebase に登録する
Firebase コンソールの [Project Overview] ページの中央にある iOS アイコン( )をクリックして設定ワークフローを起動します。
すでに Firebase プロジェクトにアプリを追加している場合は、[アプリを追加] をクリックするとプラットフォームのオプションが表示されます。
アプリのバンドル ID を [iOS バンドル ID] に入力します。
XCode 内で開いたプロジェクトからバンドル ID を見つけます。プロジェクト ナビゲータで最上位のアプリを選択し、[全般] タブにアクセスします。[バンドル ID] の値が iOS バンドル ID です(例:
com.yourcompany.ios-app-name
)。(省略可)設定ワークフローの指示に従って他のアプリ情報を入力します。
アプリのニックネーム: 内部用の簡易的な ID であり、Firebase コンソールでのみ表示されます。
App Store ID: Firebase Dynamic Links ではユーザーを App Store ページにリダイレクトするために使用され、Google アナリティクスではコンバージョン イベントを Google 広告にインポートするために使用されます。まだアプリに App Store ID が割り当てられてない場合は、後でプロジェクト設定で ID を追加できます。
[アプリの登録] をクリックします。
ステップ 3: Firebase 構成ファイルを追加する
[GoogleService-Info.plist をダウンロード] をクリックして、Firebase iOS 構成ファイル(
GoogleService-Info.plist
)を取得します。- Firebase iOS 構成ファイルはいつでも再ダウンロードできます。
- 構成ファイルに
(2)
のような文字が追加されていないことを確認してください。
XCode を使用して、Flutter アプリの
Runner/Runner
ディレクトリに移動します。Firebase コンソールの設定ワークフローに戻り、[次へ] をクリックして残りの手順をスキップします。
FlutterFire プラグインを追加するに進みます。
ステップ 4: FlutterFire プラグインを追加する
Flutter はプラグインを使用して、Firebase API などの幅広いプラットフォーム固有サービスへのアクセスを提供します。プラグインには、各プラットフォームのサービスと API にアクセスするためのプラットフォーム固有のコードが含まれています。
Firebase にはさまざまなライブラリを通してアクセスします。Firebase プロダクトごと(Realtime Database、Authentication、アナリティクス、Storage など)に個別のライブラリが存在します。Flutter が提供する Firebase プラグインのセットは、FlutterFire と総称されています。
Flutter はマルチプラットフォームの SDK であるため、各 FlutterFire プラグインは iOS と Android の両方に適用できます。つまり、Flutter アプリに追加した FlutterFire プラグインは、iOS と Android の両方のバージョンの Firebase アプリで使用されます。
FlutterFire プラグインの最新リストについては、FlutterFire のドキュメントをご覧ください。
エミュレータまたはデバイス上で、アプリが実行されていないことを確認します。
Flutter アプリのルート ディレクトリから、
pubspec.yaml
ファイルを開きます。Firebase Core Flutter SDK 用の FlutterFire プラグインを追加します。
dependencies: flutter: sdk: flutter # Add the dependency for the Firebase Core Flutter SDK firebase_core: ^0.4.0+9
アプリで使用する Firebase プロダクトの FlutterFire プラグインを追加します。
アナリティクスが有効な場合
dependencies: flutter: sdk: flutter # Check that you have this dependency (added in the previous step) firebase_core: ^0.4.0+9
# Add the dependency for the FlutterFire plugin for Google Analytics firebase_analytics: ^5.0.2
# Add the dependencies for any other Firebase products you want to use in your app # For example, to use Firebase Authentication and Cloud Firestore firebase_auth: ^0.14.0+5 cloud_firestore: ^0.12.9+5アナリティクスが無効な場合
dependencies: flutter: sdk: flutter # Check that you have this dependency (added in the previous step) firebase_core: ^0.4.0+9
# Add the dependencies for the Firebase products you want to use in your app # For example, to use Firebase Authentication and Cloud Firestore firebase_auth: ^0.14.0+5 cloud_firestore: ^0.12.9+5flutter packages get
を実行します。
パッケージとプラグインの管理の詳細については、パッケージの使用をご覧ください。アナリティクスを追加した場合は、アプリを実行して、Firebase の統合に成功したという確認を Firebase に送信します。それ以外の場合は、この確認手順をスキップできます。
これで設定は完了です。Flutter アプリは Firebase を使用するように登録され、構成されました。
アナリティクスを使ってサンプルアプリを試す
すべてのパッケージと同様に、firebase_analytics
プラグインにはサンプル プログラムが含まれています。
Firebase を使用するように構成した Flutter アプリを開きます(このページの手順を参照)。
アプリの
lib
ディレクトリにアクセスして、既存のmain.dart
ファイルを削除します。Google アナリティクスのサンプル プログラム リポジトリから、次の 2 つのファイルをコピーしてアプリの
lib
ディレクトリに貼り付けます。main.dart
tabs_page.dart
Flutter アプリを実行します。
Firebase コンソールでアプリの Firebase プロジェクトに移動し、左側のナビゲーションで [アナリティクス] をクリックします。
アナリティクスの設定の詳細については、iOS と Android のスタートガイドをご覧ください。
次のステップ
FlutterFire プラグインのリストを確認します。
Firebase Flutter Codelab を実際に体験します。
アプリを起動する準備をします。
- GCP Console でプロジェクトの予算アラートを設定する。
- Firebase コンソールで使用量と請求ダッシュボードをモニタリングする。
- Firebase リリース チェックリストを確認する。