このクイックスタートでは、アプリに Google アナリティクスを追加し、イベントのロギングを始める方法について説明します。
Google アナリティクスは、アプリの使用状況や動作に関するデータを収集します。この SDK は主に次の 2 種類の情報を記録します。
- イベント: ユーザーの操作、システム イベント、エラーなど、アプリで起こっていること。
- ユーザー プロパティ: 言語や地理的位置など、ユーザー層を示す属性。自由に定義できます。
アナリティクスでは、一部のイベントとユーザー プロパティが自動的にロギングされます。こうしたロギングを有効にするコードを追加する必要はありません。
始める前に
まだ追加していない場合は、Android プロジェクトに Firebase を追加し、Firebase プロジェクトで Google アナリティクスが有効になっていることを確認します。
新しい Firebase プロジェクトを作成する場合は、プロジェクトの作成ワークフローで Google アナリティクスを有効にします。
既存の Firebase プロジェクトで Google アナリティクスが有効になっていない場合は、
の [ > [プロジェクトの設定]統合] タブに移動して Google アナリティクスを有効にします。
プロジェクトで Google アナリティクスを有効にすると、Firebase アプリが Google アナリティクスのデータ ストリームにリンクされます。
アプリにアナリティクス SDK を追加する
モジュール(アプリレベル)の Gradle ファイル(通常は
<project>/<app-module>/build.gradle.kts
または<project>/<app-module>/build.gradle
)に、アナリティクス Android ライブラリの依存関係を追加します。ライブラリのバージョニングの制御には、Firebase Android 部品構成表(BoM)を使用することをおすすめします。Kotlin+KTX
dependencies { // Import the BoM for the Firebase platform implementation(platform("com.google.firebase:firebase-bom:32.3.1")) // Add the dependency for the Analytics library // When using the BoM, you don't specify versions in Firebase library dependencies implementation("com.google.firebase:firebase-analytics-ktx") }
Firebase Android 部品構成表を使用すると、アプリは常に互換性のあるバージョンの Firebase Android ライブラリを使用します。
(代替方法)BoM を使用せずに Firebase ライブラリの依存関係を追加する
Firebase BoM を使用しない場合は、依存関係の行でそれぞれの Firebase ライブラリのバージョンを指定する必要があります。
アプリで複数の Firebase ライブラリを使用する場合は、すべてのバージョンの互換性を確保するため、BoM を使用してライブラリのバージョンを管理することを強くおすすめします。
dependencies { // Add the dependency for the Analytics library // When NOT using the BoM, you must specify versions in Firebase library dependencies implementation("com.google.firebase:firebase-analytics-ktx:21.3.0") }
Java
dependencies { // Import the BoM for the Firebase platform implementation(platform("com.google.firebase:firebase-bom:32.3.1")) // Add the dependency for the Analytics library // When using the BoM, you don't specify versions in Firebase library dependencies implementation("com.google.firebase:firebase-analytics") }
Firebase Android 部品構成表を使用すると、アプリは常に互換性のあるバージョンの Firebase Android ライブラリを使用します。
(代替方法)BoM を使用せずに Firebase ライブラリの依存関係を追加する
Firebase BoM を使用しない場合は、依存関係の行でそれぞれの Firebase ライブラリのバージョンを指定する必要があります。
アプリで複数の Firebase ライブラリを使用する場合は、すべてのバージョンの互換性を確保するため、BoM を使用してライブラリのバージョンを管理することを強くおすすめします。
dependencies { // Add the dependency for the Analytics library // When NOT using the BoM, you must specify versions in Firebase library dependencies implementation("com.google.firebase:firebase-analytics:21.3.0") }
アクティビティの最上位で
com.google.firebase.analytics.FirebaseAnalytics
オブジェクトを宣言します。Kotlin+KTX
private lateinit var firebaseAnalytics: FirebaseAnalytics
Java
private FirebaseAnalytics mFirebaseAnalytics;
onCreate()
メソッドで初期化します。Kotlin+KTX
// Obtain the FirebaseAnalytics instance. firebaseAnalytics = Firebase.analytics
Java
// Obtain the FirebaseAnalytics instance. mFirebaseAnalytics = FirebaseAnalytics.getInstance(this);
イベントのロギングを開始する
FirebaseAnalytics
インスタンスを作成した後、logEvent()
メソッドでイベント ロギングを開始できます。
イベントには、すべてのアプリで推奨されるイベントと、特定のビジネスや業種で推奨されるイベントがあります。推奨イベントと既定のパラメータを一緒に送信することで、レポートに詳しい情報を表示できます。また、リリースされる最新の機能や統合を活用することもできます。このセクションでは、あらかじめ定義されているイベントのロギングについて説明します。イベント ロギングの詳細については、イベントをロギングするを参照してください。
次のコードは、ユーザーがアプリ内の特定の要素をクリックしたときに SELECT_CONTENT
イベントをログに記録します。
Kotlin+KTX
firebaseAnalytics.logEvent(FirebaseAnalytics.Event.SELECT_ITEM) { param(FirebaseAnalytics.Param.ITEM_ID, id) param(FirebaseAnalytics.Param.ITEM_NAME, name) param(FirebaseAnalytics.Param.CONTENT_TYPE, "image") }
Java
Bundle bundle = new Bundle(); bundle.putString(FirebaseAnalytics.Param.ITEM_ID, id); bundle.putString(FirebaseAnalytics.Param.ITEM_NAME, name); bundle.putString(FirebaseAnalytics.Param.CONTENT_TYPE, "image"); mFirebaseAnalytics.logEvent(FirebaseAnalytics.Event.SELECT_CONTENT, bundle);
詳細ロギングを有効にして SDK によるイベントのロギングをモニタリングし、イベントが正しくロギングされているかどうかを確認できます。対象となるのは、自動で記録されるイベントと手動で記録されるイベントの両方です。
詳細ロギングを有効にするには、次の一連の adb
コマンドを入力します。
adb shell setprop log.tag.FA VERBOSE
adb shell setprop log.tag.FA-SVC VERBOSE
adb logcat -v time -s FA FA-SVC
このコマンドを入力すると Android Studio の logcat にイベントが表示され、イベントが送信されているかどうかを即座に確認できます。
次のステップ
- DebugView を使用して、イベントを検証する。
- Firebase コンソールでデータを探索する。
- イベントやユーザー プロパティのガイドを読む。
- データを BigQuery にエクスポートする方法を学習する。