Google アナリティクスは、アプリの使用状況や動作に関するデータを収集します。この SDK は主に次の 2 種類の情報を記録します。
- イベント: ユーザーの操作、システム イベント、エラーなど、アプリで起こっていること。
- ユーザー プロパティ: 言語や地域など、ユーザー層を示す属性。自由に定義できます。
アナリティクスは、一部のイベントとユーザー プロパティを自動的にロギングします。こうしたロギングを有効にするためのコードを追加する必要はありません。それ以外のデータをアプリで収集する場合は、アナリティクスのユーザー プロパティを最大 25 個まで設定し、最大 500 種類までのアナリティクス イベントをロギングできます。アプリでロギングできるイベントの量に制限はありません。
このデータにアクセスするには:
- Firebase コンソールでプロジェクトを開きます。
- メニューで [アナリティクス] を選択し、アナリティクスのレポート ダッシュボードを表示します。
[イベント] タブには、アプリによってロギングされたアナリティクス イベントの異なる種類ごとに自動的に作成されたイベント レポートが表示されます。詳しくは、ダッシュボードをご覧ください。
アナリティクス SDK には、小売、e コマース、旅行、ゲームなど、さまざまな種類のアプリでよく使われる推奨イベントが多数定義されており、すぐに使うことができます。これらのイベントの詳細と使い方については、推奨イベントをご覧ください。できる限り詳細なレポートを取得するには、アプリと既定のパラメータに対して適切な推奨イベントをロギングします。これにより、Google アナリティクスに新しい機能が追加されたときにその機能を確実に利用できます。
始める前に
Google アナリティクスを使用するには、あらかじめ次の作業が必要です。
Firebase を使用するように C++ プロジェクトを登録して構成する。
C++ プロジェクトですでに Firebase を使用している場合、この登録と構成はすでに行われています。
Firebase C++ SDK を C++ プロジェクトに追加します。
Firebase を C++ プロジェクトに追加するには、Firebase コンソールと開いている C++ プロジェクトの両方でこのタスクを行う必要があります(コンソールから Firebase 構成ファイルをダウンロードして C++ プロジェクトに移動するなど)。
firebase App を作成して初期化する
最初に、firebase App を作成して初期化する必要があります。
Android
Firebase アプリを作成し、引数として JNI 環境と jobject
参照を Java アクティビティに渡します。
app = ::firebase::App::Create(::firebase::AppOptions(), jni_env, activity);
アナリティクス ライブラリを初期化します。
::firebase::analytics::Initialize(app);
iOS+
Firebase アプリを作成します。
app = ::firebase::App::Create(::firebase::AppOptions());
アナリティクス ライブラリを初期化します。
::firebase::analytics::Initialize(app);
イベントをロギングする
firebase::App
インスタンスを構成すると、LogEvent()
メソッドを使ってイベントをロギングできるようになります。
次の例は、ユーザーの得点を更新するコードです。
analytics::LogEvent(analytics::kEventPostScore, analytics::kParameterScore, 42);
次のステップ
- Firebase コンソールで表示されるデータが定期的に更新されることを確認する
- イベントやユーザー プロパティのガイドを読む