Google Analytics は、ユーザーによるアプリの利用状況の把握に役立つイベント レポートを提供します。Cloud Functions(第 1 世代)を使用すると、Apple デバイスまたは Android デバイスでログに記録されたコンバージョン イベントにアクセスし、それらのイベントに基づいて関数をトリガーできます。
Google Analytics 関数をトリガーする
Cloud Functions は Google Analytics AnalyticsEvent
をサポートしています。
このイベントは、ユーザー アクティビティでコンバージョン イベントが生成されるたびにトリガーされます。たとえば、in_app_purchase
イベントが生成されるとトリガーされる関数を作成して、アプリ内購入が行われたことを示すことができます。functions.analytics.event()
メソッドを使用して関数をトリガーする Analytics イベントを指定し、onLog()
イベント ハンドラ内でイベントを処理する必要があります。
exports.sendCouponOnPurchase = functions.analytics.event('in_app_purchase').onLog((event) => { // ... });
イベント属性にアクセスする
Analytics イベントごとに、関連するすべてのパラメータとユーザー プロパティにアクセスできます。これには、ユーザー、デバイス、アプリの情報や、イベントの地理情報が含まれます。パラメータとユーザー プロパティの全一覧については、functions.analytics
のリファレンスをご覧ください。
こちらのサンプルに示す購入トリガー関数では、ユーザーの言語やイベントの値(valueInUSD
)などのユーザー属性にアクセスできます。この 2 番目の属性を使用すると、そのイベントが価値の高いコンバージョン イベントかどうかをサンプル関数でテストし、有望な顧客に高価値のクーポンを送信するための判断材料にすることができます。
/** * After a user has completed a purchase, send them a coupon via FCM valid on their next purchase. */ exports.sendCouponOnPurchase = functions.analytics.event('in_app_purchase').onLog((event) => { const user = event.user; const uid = user.userId; // The user ID set via the setUserId API. const purchaseValue = event.valueInUSD; // Amount of the purchase in USD. const userLanguage = user.deviceInfo.userDefaultLanguage; // The user language in language-country format. // For purchases above 500 USD, we send a coupon of higher value. if (purchaseValue > 500) { return sendHighValueCouponViaFCM(uid, userLanguage); } return sendCouponViaFCM(uid, userLanguage); });
次のステップ
Cloud Functions での Analytics イベントの処理方法については、Google Analytics のドキュメントと functions.analytics
のリファレンスをご覧ください。また、コードサンプル coupon-on-purchase を試すこともできます。