このドキュメントでは、Remote Config テンプレートと呼ばれる、JSON 形式のパラメータと条件のセットをプログラムで読み取り、変更する方法について説明します。Remote Config テンプレートを使用すると、バックエンドで加えたテンプレートの変更を、クライアント アプリがクライアント ライブラリを使用してフェッチできます。
このガイドで説明する Remote Config REST API または Admin SDK を使用すると、Firebase コンソールでテンプレートを管理しなくても、Remote Config の変更を独自のプロセスに直接統合できます。たとえば、Remote Config バックエンド API を使用すると、次のことができます。
- Remote Config 更新のスケジュール設定。cron ジョブと一緒に API 呼び出しを使用して、Remote Config の値を定期的に変更できます。
- 独自のシステムから Firebase Remote Config に効率的に移行するための構成値の一括インポート。
サーバーサイドで発生したイベントに基づいてアプリ内の値を変更する Remote Config と Cloud Functions for Firebase の使用。たとえば、Remote Config を使用してアプリ内の新しい機能をプロモートした後、十分な人数の担当者が新しい機能の操作に慣れた段階で、そのプロモーションを自動的にオフにできます。
このガイドの以降のセクションでは、Remote Config のバックエンド API で実行できるオペレーションについて説明します。こうしたタスクを REST API を使用して実行するコードを確認するには、次のサンプルアプリのいずれかをご覧ください。
- Firebase Remote Config REST API Java クイックスタート
- Firebase Remote Config REST API Node.js クイックスタート
- Firebase Remote Config REST API Python クイックスタート
Firebase Admin SDK を使用して Remote Config に変更を加える
Admin SDK は、特権環境から Firebase を操作するために使用するサーバー ライブラリのセットです。Admin SDK では、Remote Config の更新に加えて、Firebase 認証トークンの生成と検証、Realtime Database に対する読み取りと書き込みなどを行うことができます。Admin SDK の前提条件と設定について詳しくは、サーバーに Firebase Admin SDK を追加するをご覧ください。
標準的な Remote Config フローでは、現在のテンプレートを取得してパラメータまたはパラメータ グループと条件の一部を変更し、更新後のテンプレートを検証してから公開します。こうした API 呼び出しを行う前に、SDK からのリクエストを認可する必要があります。
SDK を初期化して API リクエストを承認する
パラメータを指定せずに Admin SDK を初期化すると、SDK は Google アプリケーションのデフォルト認証情報を使用し、FIREBASE_CONFIG
環境変数からオプションを読み取ります。FIREBASE_CONFIG
変数は、そこに格納されている値が {
で始まる場合、JSON オブジェクトとして解析されます。それ以外の場合、SDK は文字列がオプションを含む JSON ファイルの名前であるとみなします。
次に例を示します。
Node.js
const admin = require('firebase-admin'); admin.initializeApp();
Java
FileInputStream serviceAccount = new FileInputStream("service-account.json"); FirebaseOptions options = FirebaseOptions.builder() .setCredentials(GoogleCredentials.fromStream(serviceAccount)) .build(); FirebaseApp.initializeApp(options);
現在の Remote Config テンプレートを取得する
Remote Config テンプレートを操作するときは、テンプレートがバージョニングされているという点と、各バージョンが作成されてからアップデートで置き換えられるまでの存続期間は限られていて(90 日間)、保存できるバージョンの最大数は合計 300 であるという点にご注意ください。詳しくは、テンプレートとバージョニングをご覧ください。
バックエンド API を使用すると、Remote Config テンプレートの現在のアクティブ バージョンを JSON 形式で取得できます。
A/B Testing のテストでバリアントとして作成されたパラメータとパラメータ値は、エクスポートされるテンプレートには含まれません。
テンプレートを取得するには次のようにします。
Node.js
function getTemplate() { var config = admin.remoteConfig(); config.getTemplate() .then(function (template) { console.log('ETag from server: ' + template.etag); var templateStr = JSON.stringify(template); fs.writeFileSync('config.json', templateStr); }) .catch(function (err) { console.error('Unable to get template'); console.error(err); }); }
Java
Template template = FirebaseRemoteConfig.getInstance().getTemplateAsync().get(); // See the ETag of the fetched template. System.out.println("ETag from server: " + template.getETag());
Remote Config のパラメータを変更する
Remote Config のパラメータとパラメータ グループをプログラムによって変更、追加できます。たとえば、「new_menu」という名前の既存のパラメータ グループに季節情報の表示を制御するパラメータを追加するには、次のようにします。
Node.js
function addParameterToGroup(template) { template.parameterGroups['new_menu'].parameters['spring_season'] = { defaultValue: { useInAppDefault: true }, description: 'spring season menu visibility.', }; }
Java
template.getParameterGroups().get("new_menu").getParameters() .put("spring_season", new Parameter() .setDefaultValue(ParameterValue.inAppDefault()) .setDescription("spring season menu visibility.") );
API を使用すると、新しいパラメータやパラメータ グループの作成や、デフォルト値、条件値、説明の変更を行えます。いずれの場合も、変更後にテンプレートを明示的に公開する必要があります。
Remote Config の条件を変更する
Remote Config の条件と条件値をプログラムによって変更、追加できます。たとえば、新しい条件を追加するには次のようにします。
Node.js
function addNewCondition(template) { template.conditions.push({ name: 'android_en', expression: 'device.os == \'android\' && device.country in [\'us\', \'uk\']', tagColor: 'BLUE', }); }
Java
template.getConditions().add(new Condition("android_en", "device.os == 'android' && device.country in ['us', 'uk']", TagColor.BLUE));
いずれの場合も、変更後にテンプレートを明示的に公開する必要があります。
Remote Config バックエンド API では、さまざまな条件と比較演算子を使用してアプリの動作や外観を変更できます。条件と、これらの条件でサポートされる演算子について詳しくは、条件式リファレンスをご覧ください。
Remote Config テンプレートを検証する
必要に応じて、次のように公開前に更新を検証できます。
Node.js
function validateTemplate(template) { admin.remoteConfig().validateTemplate(template) .then(function (validatedTemplate) { // The template is valid and safe to use. console.log('Template was valid and safe to use'); }) .catch(function (err) { console.error('Template is invalid and cannot be published'); console.error(err); }); }
Java
try { Template validatedTemplate = FirebaseRemoteConfig.getInstance() .validateTemplateAsync(template).get(); System.out.println("Template was valid and safe to use"); } catch (ExecutionException e) { if (e.getCause() instanceof FirebaseRemoteConfigException) { FirebaseRemoteConfigException rcError = (FirebaseRemoteConfigException) e.getCause(); System.out.println("Template is invalid and cannot be published"); System.out.println(rcError.getMessage()); } }
この検証プロセスでは、パラメータや条件で重複しているキー、無効な条件名、存在しない条件、ETag の形式の誤りなどのエラーがチェックされます。たとえば、リクエストに最大許容数(2,000 個)を超えるキーが含まれる場合は、エラー メッセージ Param count too large
が返されます。
Remote Config テンプレートを公開する
テンプレートを取得し、必要な更新を加えて改訂したら、テンプレートを公開できます。このセクションに記載する方法でテンプレートを公開すると、既存の構成テンプレート全体が更新後のファイルに置き換えられます。新しいアクティブなテンプレートには、置き換え前のテンプレートよりも 1 つ大きいバージョン番号が割り当てられます。
必要に応じて、REST API を使用して前のバージョンにロールバックできます。更新でエラーが発生するリスクを軽減するために、公開前に検証できます。
ダウンロードされるテンプレートには Remote Config のパーソナライズと条件が含まれています。そのため、別のプロジェクトに公開する場合は、次の制限事項に注意する必要があります。
あるプロジェクトから別のプロジェクトにパーソナライズをインポートすることはできません。
たとえば、あるプロジェクトでパーソナライズを有効にしていて、テンプレートをダウンロードして編集した場合、そのテンプレートを同じプロジェクトに公開することは可能ですが、テンプレートからパーソナライズを削除しない限り別のプロジェクトに公開することはできません。
条件はプロジェクト間でインポートできますが、公開する前に、特定の条件値(アプリ ID やオーディエンスなど)がターゲット プロジェクトに存在している必要があります。
たとえば、プラットフォーム値として
iOS
を指定する条件を使用している Remote Config パラメータがある場合、プラットフォーム値はすべてのプロジェクトで同じであるため、そのテンプレートを別のプロジェクトに公開できます。一方で、ターゲット プロジェクトに存在しない特定のアプリ ID やユーザー オーディエンスに依存する条件が含まれている場合は、検証に失敗します。公開するテンプレートに Google Analytics に依存する条件が含まれている場合は、ターゲット プロジェクトで Analytics を有効にする必要があります。
Node.js
function publishTemplate() { var config = admin.remoteConfig(); var template = config.createTemplateFromJSON( fs.readFileSync('config.json', 'UTF8')); config.publishTemplate(template) .then(function (updatedTemplate) { console.log('Template has been published'); console.log('ETag from server: ' + updatedTemplate.etag); }) .catch(function (err) { console.error('Unable to publish template.'); console.error(err); }); }
Java
try { Template publishedTemplate = FirebaseRemoteConfig.getInstance() .publishTemplateAsync(template).get(); System.out.println("Template has been published"); // See the ETag of the published template. System.out.println("ETag from server: " + publishedTemplate.getETag()); } catch (ExecutionException e) { if (e.getCause() instanceof FirebaseRemoteConfigException) { FirebaseRemoteConfigException rcError = (FirebaseRemoteConfigException) e.getCause(); System.out.println("Unable to publish template."); System.out.println(rcError.getMessage()); } }
REST API を使用して Remote Config を変更する
このセクションでは、https://firebaseremoteconfig.googleapis.com
にある Remote Config REST API の主な機能について説明します。詳細については、API リファレンスをご覧ください。
API リクエストを認証して認可するためのアクセス トークンを取得する
Firebase プロジェクトでは Google サービス アカウントがサポートされています。これを使用して、アプリサーバーまたは信頼できる環境から Firebase サーバー API を呼び出せます。コードをローカルで開発している、または アプリケーションをオンプレミスでデプロイしている場合、このサービス アカウントで取得した認証情報を使用してサーバー リクエストを認可することができます。
サービス アカウントを認証して Firebase サービスへのアクセスを認可するには、秘密鍵ファイルを JSON 形式で生成する必要があります。
サービス アカウント用の秘密鍵ファイルを生成するには:
Firebase コンソールで、[設定] > [サービス アカウント] を選択します。
[新しい秘密鍵の生成] をクリックし、[キーを生成] をクリックして確定します。
キーを含む JSON ファイルを安全に保管します。
サービス アカウントを介して認可する場合、アプリケーションの認証情報を指定するには 2 つの選択肢があります。GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS 環境変数を設定することも、サービス アカウント キーへのパスをコード内で明示的に示すこともできます。 1 つ目の選択肢のほうが安全であるため、そちらを強くおすすめします。
環境変数を設定するには:
環境変数 GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS を、サービス アカウント キーが含まれる JSON ファイルのファイルパスに設定します。 この変数は現在のシェル セッションにのみ適用されるので、新しいセッションを開く場合は、変数を再度設定してください。
Linux または macOS
export GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS="/home/user/Downloads/service-account-file.json"
Windows
PowerShell を使用する場合:
$env:GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS="C:\Users\username\Downloads\service-account-file.json"
上述の手順を完了すると、アプリケーションのデフォルト認証情報(ADC)は認証情報を暗黙的に判別し、Google 以外の環境でテストまたは実行する際にサービス アカウントの認証情報を使用できるようになります。
次に示すように、有効期間の短い OAuth 2.0 アクセス トークンを取得するために、適切な言語の Google 認証ライブラリと一緒に Firebase 認証情報を使用します。
node.js
function getAccessToken() {
return admin.credential.applicationDefault().getAccessToken()
.then(accessToken => {
return accessToken.access_token;
})
.catch(err => {
console.error('Unable to get access token');
console.error(err);
});
}
この例では、Google API クライアント ライブラリはリクエストを JSON Web Token(JWT)で認証します。詳細については、JSON Web Token をご覧ください。
Python
def _get_access_token():
"""Retrieve a valid access token that can be used to authorize requests.
:return: Access token.
"""
credentials = ServiceAccountCredentials.from_json_keyfile_name(
'service-account.json', SCOPES)
access_token_info = credentials.get_access_token()
return access_token_info.access_token
Java
public static String getAccessToken() throws IOException {
GoogleCredentials googleCredentials = GoogleCredentials
.fromStream(new FileInputStream("service-account.json"))
.createScoped(Arrays.asList(SCOPES));
googleCredentials.refreshAccessToken();
return googleCredentials.getAccessToken().getTokenValue();
}
アクセス トークンが期限切れになると、更新されたアクセス トークンを取得するために、トークンの更新メソッドが自動的に呼び出されます。
Remote Config へのアクセスを認可するには、スコープ https://www.googleapis.com/auth/firebase.remoteconfig
をリクエストします。
Remote Config テンプレートを変更する
Remote Config テンプレートを操作するときは、テンプレートがバージョニングされているという点と、各バージョンが作成されてからアップデートで置き換えられるまでの存続期間は限られていて(90 日間)、保存できるバージョンの最大数は合計 300 であるという点にご注意ください。詳しくは、テンプレートとバージョニングをご覧ください。
現在の Remote Config テンプレートを取得する
バックエンド API を使用すると、Remote Config テンプレートの現在のアクティブ バージョンを JSON 形式で取得できます。
A/B Testing のテストでバリアントとして作成されたパラメータとパラメータ値は、エクスポートされるテンプレートには含まれません。
以下のコマンドを使用します。
cURL
curl --compressed -D headers -H "Authorization: Bearer token" -X GET https://firebaseremoteconfig.googleapis.com/v1/projects/my-project-id/remoteConfig -o filename
このコマンドは、JSON ペイロードを 1 つのファイルに出力し、ヘッダー(ETag を含む)を別のファイルに出力します。
未加工の HTTP リクエスト
Host: firebaseremoteconfig.googleapis.com GET /v1/projects/my-project-id/remoteConfig HTTP/1.1 Authorization: Bearer token Accept-Encoding: gzip
この API 呼び出しは、後続のリクエストで使用する ETag が組み込まれた個別のヘッダーとともに、次の JSON を返します。
Remote Config テンプレートを検証する
必要に応じて、公開前に更新を検証できます。テンプレートの更新を検証するには、公開リクエストの末尾に URL パラメータ ?validate_only=true
を追加します。レスポンスでステータス コード 200 が返され、ETag の接尾辞が -0
に更新されている場合は、更新の検証が成功したことを意味します。200 以外のレスポンスは、JSON データに、公開前に訂正が必要なエラーが含まれていることを意味します。
Remote Config テンプレートを更新する
テンプレートを取得し、必要な更新を加えて JSON の内容を改訂したら、テンプレートを公開できます。このセクションに記載する方法でテンプレートを公開すると、既存の構成テンプレート全体が更新後のファイルに置き換えられます。新しいアクティブなテンプレートには、置き換え前のテンプレートよりも 1 つ大きいバージョン番号が割り当てられます。
必要に応じて、REST API を使用して前のバージョンにロールバックできます。更新でエラーが発生するリスクを軽減するために、公開前に検証できます。
ダウンロードされるテンプレートには Remote Config のパーソナライズと条件が含まれています。そのため、別のプロジェクトに公開する場合は、次の制限事項に注意する必要があります。
あるプロジェクトから別のプロジェクトにパーソナライズをインポートすることはできません。
たとえば、あるプロジェクトでパーソナライズを有効にしていて、テンプレートをダウンロードして編集した場合、そのテンプレートを同じプロジェクトに公開することは可能ですが、テンプレートからパーソナライズを削除しない限り別のプロジェクトに公開することはできません。
条件はプロジェクト間でインポートできますが、公開する前に、特定の条件値(アプリ ID やオーディエンスなど)がターゲット プロジェクトに存在している必要があります。
たとえば、プラットフォーム値として
iOS
を指定する条件を使用している Remote Config パラメータがある場合、プラットフォーム値はすべてのプロジェクトで同じであるため、そのテンプレートを別のプロジェクトに公開できます。一方で、ターゲット プロジェクトに存在しない特定のアプリ ID やユーザー オーディエンスに依存する条件が含まれている場合は、検証に失敗します。公開するテンプレートに Google Analytics に依存する条件が含まれている場合は、ターゲット プロジェクトで Analytics を有効にする必要があります。
cURL
curl --compressed -H "Content-Type: application/json; UTF8" -H "If-Match: last-returned-etag" -H "Authorization: Bearer token" -X PUT https://firebaseremoteconfig.googleapis.com/v1/projects/my-project-id/remoteConfig -d @filename
この curl
コマンドでは、コンテンツを指定するために「@」文字を使用し、その後にファイル名を続けます。
未加工の HTTP リクエスト
Host: firebaseremoteconfig.googleapis.com PUT /v1/projects/my-project-id/remoteConfig HTTP/1.1 Content-Length: size Content-Type: application/json; UTF8 Authorization: Bearer token If-Match: expected ETag Accept-Encoding: gzip JSON_HERE
これは書き込みリクエストなので、このコマンドによって ETag が変更されます。更新された ETag は、次の PUT
コマンドのレスポンス ヘッダーに入力されます。
Remote Config の条件を変更する
Remote Config の条件と条件値はプログラムによって変更できます。REST API を使用する場合、テンプレートを公開する前に、テンプレートを直接編集して条件を変更する必要があります。
{ "conditions": [{ "name": "android_english", "expression": "device.os == 'android' && device.country in ['us', 'uk']", "tagColor": "BLUE" }, { "name": "tenPercent", "expression": "percent <= 10", "tagColor": "BROWN" }], "parameters": { "welcome_message": { "defaultValue": { "value": "Welcome to this sample app" }, "conditionalValues": { "tenPercent": { "value": "Welcome to this new sample app" } }, "description": "The sample app's welcome message" }, "welcome_message_caps": { "defaultValue": { "value": "false" }, "conditionalValues": { "android_english": { "value": "true" } }, "description": "Whether the welcome message should be displayed in all capital letters." } } }
上記の変更では、まず一連の条件を定義してから、各パラメータのデフォルト値と条件に基づくパラメータ値(条件値)を定義します。さらに、要素ごとにオプションの説明を追加します。コードコメントと同様に、この説明はデベロッパーのためのもので、アプリには表示されません。また、バージョン管理の目的で ETag も提供されます。
Remote Config バックエンド API では、さまざまな条件と比較演算子を使用してアプリの動作や外観を変更できます。条件と、これらの条件でサポートされる演算子について詳しくは、条件式リファレンスをご覧ください。
HTTP エラーコード
ステータス コード | 意味 |
---|---|
200 | 正常に更新されました。 |
400 | 検証エラーが発生しました。たとえば、リクエストに最大許容数(2,000 個)を超えるキーが含まれる場合は、ステータス コード 400(Bad Request)とエラー メッセージ「Param count too large 」が返されます。またこの HTTPS ステータス コードは、次の 2 つの状況で発生します。
|
401 | 認可エラーが発生しました(アクセス トークンが指定されていないか、Firebase Remote Config REST API が Cloud デベロッパー コンソール内のプロジェクトにまだ追加されていません)。 |
403 | 認証エラーが発生しました(誤ったアクセス トークンが提供された)。 |
500 | 内部エラーが発生しました。このエラーが発生した場合は、Firebase サポート チケットを申請してください。 |
ステータス コード 200 の場合、Remote Config テンプレート(プロジェクトのパラメータ、値、および条件)がすでに更新され、このプロジェクトを使用するアプリで利用できる状態になっています。その他のステータス コードの場合は、これまでの Remote Config テンプレートが引き続き使用されます。
テンプレートに更新を送信した後、Firebase コンソールに移動して、意図したとおりに変更が表示されることを確認します。条件の順序は条件の評価内容に影響するため、ここで確認しておくことが重要です(最初に true
と評価された条件が適用されます)。
ETag の使用と強制的な更新
Remote Config REST API では、エンティティ タグ(ETag)を使用して、競合状態やリソースの更新の重複を防ぎます。ETag の詳細については、ETag-HTTP をご覧ください。
REST API では、最新の GET
コマンドで提供された ETag をキャッシュに保存し、PUT
コマンドを発行するときに If-Match
リクエスト ヘッダーでその ETag 値を使用することをおすすめします。PUT
コマンドの結果が HTTPS ステータス コード 409 の場合、新しい GET
コマンドを発行して、次の PUT
コマンドで使用する新しい ETag とテンプレートを取得する必要があります。
ETag および ETag が提供する保護を回避するには、If-Match: *
という方法で Remote Config テンプレートを強制的に更新できます。ただし、複数のクライアントが Remote Config テンプレートを更新する場合は、Remote Config テンプレートの更新が失われる危険性があるため、この方法はおすすめしません。こうした競合は、API を使用する複数のクライアント、または API クライアントおよび Firebase コンソール ユーザーからの更新の競合によって発生する可能性があります。
Remote Config テンプレートのバージョン管理の指針については、Remote Config テンプレートとバージョニングをご覧ください。