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バックグラウンド Apple アプリにテスト メッセージを送信する

FCM を使用する手始めとして、最も単純なユースケースを作成します。具体的には、アプリがバックグラウンドで動作しているときに、Notifications Composer から開発デバイスにテスト通知メッセージを送信します。このページには、このチュートリアルに必要なセットアップから検証までのすべての手順が記載されています。Apple クライアント アプリでの FCM の設定がすでに済んでいる場合は、一部の手順を省略できます。

Firebase を Apple プロジェクトに追加する

他の Firebase 機能をアプリですでに有効にしている場合、このセクションで説明しているタスクはすでに完了している可能性があります。FCM の場合には、APNs 認証キーをアップロードしてリモート通知に登録する必要があります。

前提条件

  • 以下をインストールします。

    • Xcode 12.5 以降
  • プロジェクトが次の要件を満たしていることを確認します。

    • 以下のバージョンまたはそれ以降をターゲットにする必要があります。
      • iOS 10
      • macOS 10.12
      • tvOS 12
      • watchOS 6
  • アプリを実行する物理的な Apple デバイスを設定し、次のタスクを完了します。

    • Apple Developer アカウントの Apple Push Notification Authentication Key を取得します。
    • プッシュ通知を XCode の [App] > [Capabilities] で有効にします。

Xcode プロジェクトがない場合、Firebase プロダクトを試してみるだけであれば、クイックスタート サンプルをダウンロードしてお使いいただけます。

Firebase プロジェクトを作成する

Apple アプリに Firebase を追加する前に、アプリに接続するための Firebase プロジェクトを作成します。Firebase プロジェクトの詳細については、Firebase プロジェクトについて理解するをご覧ください。

アプリを Firebase に登録する

Firebase プロジェクトを作成したら、プロジェクトに Apple アプリを追加できます。

Firebase プロジェクトにアプリを追加するベスト プラクティス、考慮事項(複数のビルド バリアントの扱い方など)の詳細については、Firebase プロジェクトについて理解するをご覧ください。

  1. Firebase コンソールに移動します。

  2. プロジェクトの概要ページの中央にある iOS+ アイコンをクリックして、設定ワークフローを起動します。

    すでに Firebase プロジェクトにアプリを追加している場合は、[アプリを追加] をクリックするとプラットフォームのオプションが表示されます。

  3. アプリのバンドル ID を [バンドル ID] フィールドに入力します。

  4. (省略可)その他のアプリ情報(アプリのニックネームApp Store ID)を入力します。

  5. [アプリの登録] をクリックします。

Firebase 構成ファイルを追加する

  1. [GoogleService-Info.plist をダウンロード] をクリックして、Firebase Apple プラットフォーム構成ファイル(GoogleService-Info.plist)を取得します。

  2. 構成ファイルを Xcode プロジェクトのルートに移動します。メッセージが表示されたら、構成ファイルをすべてのターゲットに追加するオプションを選択します。

プロジェクトに複数のバンドル ID がある場合は、Firebase コンソールで各バンドル ID を登録済みアプリに関連付けて、各アプリで独自の GoogleService-Info.plist ファイルを設定できるようにする必要があります。

アプリに Firebase SDK を追加する

Swift Package Manager を使用して Firebase の依存関係のインストールと管理を行います。

  1. Xcode でアプリのプロジェクトを開いたまま、[File(ファイル)] > [Add Packages(パッケージの追加)] の順に移動します。
  2. プロンプトが表示されたら、Firebase Apple プラットフォーム SDK リポジトリを追加します。
  3.   https://github.com/firebase/firebase-ios-sdk
      
  4. Firebase Cloud Messaging ライブラリを選択します。
  5. Firebase Cloud Messaging でのエクスペリエンスを最適化するために、Firebase プロジェクトで Google アナリティクスを有効にして、Google アナリティクス用の Firebase SDK をアプリに追加することをおすすめします。ライブラリで IDFA の収集を行う / 行わないを選択できます。
  6. 上記の作業が完了すると、Xcode は依存関係の解決とバックグラウンドでのダウンロードを自動的に開始します。

APNs 認証キーをアップロードする

APNs 認証キーを Firebase にアップロードします。まだ APNs 認証キーを用意していない場合は、Apple Developer Member Center で作成してください。

  1. Firebase コンソールのプロジェクト内で歯車アイコンを選択し、[プロジェクトの設定]、[Cloud Messaging] タブの順に選択します。

  2. [iOS アプリの構成] の下の [APNs 認証キー] で [アップロード] ボタンをクリックします。

  3. キーを保存した場所に移動し、キーを選択して [開く] をクリックします。キーのキー ID(Apple Developer Member Center で確認できます)を追加し、[アップロード] をクリックします。

アプリで Firebase を初期化する

Firebase 初期化コードをアプリケーションに追加する必要があります。Firebase モジュールをインポートして、次に示すように共有インスタンスを構成します。

  1. Firebase モジュールを UIApplicationDelegate にインポートします。

    Swift

    import Firebase

    Objective-C

    @import Firebase;
  2. FirebaseApp 共有インスタンスを構成します。通常はアプリの application:didFinishLaunchingWithOptions: メソッドで行います。

    Swift

    // Use Firebase library to configure APIs
    FirebaseApp.configure()

    Objective-C

    // Use Firebase library to configure APIs
    [FIRApp configure];

リモート通知に登録する

起動時またはアプリケーション フローの必要な時点で、リモート通知にアプリを登録します。次のように registerForRemoteNotifications を呼び出します。

Swift

if #available(iOS 10.0, *) {
  // For iOS 10 display notification (sent via APNS)
  UNUserNotificationCenter.current().delegate = self

  let authOptions: UNAuthorizationOptions = [.alert, .badge, .sound]
  UNUserNotificationCenter.current().requestAuthorization(
    options: authOptions,
    completionHandler: { _, _ in }
  )
} else {
  let settings: UIUserNotificationSettings =
    UIUserNotificationSettings(types: [.alert, .badge, .sound], categories: nil)
  application.registerUserNotificationSettings(settings)
}

application.registerForRemoteNotifications()

Objective-C

if ([UNUserNotificationCenter class] != nil) {
  // iOS 10 or later
  // For iOS 10 display notification (sent via APNS)
  [UNUserNotificationCenter currentNotificationCenter].delegate = self;
  UNAuthorizationOptions authOptions = UNAuthorizationOptionAlert |
      UNAuthorizationOptionSound | UNAuthorizationOptionBadge;
  [[UNUserNotificationCenter currentNotificationCenter]
      requestAuthorizationWithOptions:authOptions
      completionHandler:^(BOOL granted, NSError * _Nullable error) {
        // ...
      }];
} else {
  // iOS 10 notifications aren't available; fall back to iOS 8-9 notifications.
  UIUserNotificationType allNotificationTypes =
  (UIUserNotificationTypeSound | UIUserNotificationTypeAlert | UIUserNotificationTypeBadge);
  UIUserNotificationSettings *settings =
  [UIUserNotificationSettings settingsForTypes:allNotificationTypes categories:nil];
  [application registerUserNotificationSettings:settings];
}

[application registerForRemoteNotifications];

登録トークンにアクセスする

特定のデバイスにメッセージを送信するには、そのデバイスの登録トークンを知っておく必要があります。このチュートリアルでは Notifications Composer のフィールドにトークンを入力しなければならないため、トークンを取得したら、必ずコピーするか安全に保存しておく必要があります。

デフォルトでは、FCM SDK はアプリの起動時にクライアント アプリのインスタンスの登録トークンを生成します。APNs デバイス トークンの場合と同様に、このトークンを使用すると、ターゲットとする通知をアプリの特定のインスタンスに送信できます。

Apple プラットフォームが通常、アプリ起動時に APNs デバイス トークンを配信するのと同じ方法で、FCM は FIRMessagingDelegatemessaging:didReceiveRegistrationToken: メソッドによって登録トークンを提供します。FCM SDK は、アプリの初期起動時ならびにトークンが更新または無効化されるたびに、新規または既存のトークンを取得します。いずれの場合も、FCM SDK は有効なトークンを使用して messaging:didReceiveRegistrationToken: を呼び出します。

登録トークンは次のような場合に変更されることがあります。

  • アプリが新しいデバイスで復元される場合
  • ユーザーがアプリをアンインストール / 再インストールする場合
  • ユーザーがアプリのデータを消去する場合

メッセージング デリゲートを設定する

登録トークンを受信するには、メッセージング デリゲート プロトコルを実装し、[FIRApp configure] の呼び出し後に FIRMessagingdelegate プロパティを設定します。たとえば、アプリケーション デリゲートがメッセージング デリゲート プロトコルに準拠している場合は、application:didFinishLaunchingWithOptions: のデリゲートをそれ自体に設定できます。

Swift

Messaging.messaging().delegate = self

Objective-C

[FIRMessaging messaging].delegate = self;

現在の登録トークンを取得する

登録トークンは、メソッド messaging:didReceiveRegistrationToken: を使用して配信されます。このメソッドは通常、登録トークンを使用してアプリが起動するごとに 1 回ずつ呼び出されます。このメソッドが呼び出されるタイミングで、以下を実行できます。

  • 登録トークンが新規の場合、そのトークンをアプリケーション サーバーに送信します。
  • 登録トークンをトピックに登録します。これは新規登録の場合、またはユーザーがアプリを再インストールした場合にのみ必要です。

token(completion:) を使用して直接トークンを取得できます。なんらかの形でトークンの取得に失敗すると、null 以外のエラーが返されます。

Swift

Messaging.messaging().token { token, error in
  if let error = error {
    print("Error fetching FCM registration token: \(error)")
  } else if let token = token {
    print("FCM registration token: \(token)")
    self.fcmRegTokenMessage.text  = "Remote FCM registration token: \(token)"
  }
}

Objective-C

[[FIRMessaging messaging] tokenWithCompletion:^(NSString *token, NSError *error) {
  if (error != nil) {
    NSLog(@"Error getting FCM registration token: %@", error);
  } else {
    NSLog(@"FCM registration token: %@", token);
    self.fcmRegTokenMessage.text = token;
  }
}];

このメソッドを使用することで、トークンを保管せずに、いつでもトークンにアクセスできます。

トークン更新のモニタリング

トークンが更新されるたびに通知を受けるには、メッセージング デリゲート プロトコルに準拠するデリゲートを指定します。次の例では、デリゲートを登録し、適切なデリゲート メソッドを追加します。

Swift

func messaging(_ messaging: Messaging, didReceiveRegistrationToken fcmToken: String?) {
  print("Firebase registration token: \(String(describing: fcmToken))")

  let dataDict: [String: String] = ["token": fcmToken ?? ""]
  NotificationCenter.default.post(
    name: Notification.Name("FCMToken"),
    object: nil,
    userInfo: dataDict
  )
  // TODO: If necessary send token to application server.
  // Note: This callback is fired at each app startup and whenever a new token is generated.
}

Objective-C

- (void)messaging:(FIRMessaging *)messaging didReceiveRegistrationToken:(NSString *)fcmToken {
    NSLog(@"FCM registration token: %@", fcmToken);
    // Notify about received token.
    NSDictionary *dataDict = [NSDictionary dictionaryWithObject:fcmToken forKey:@"token"];
    [[NSNotificationCenter defaultCenter] postNotificationName:
     @"FCMToken" object:nil userInfo:dataDict];
    // TODO: If necessary send token to application server.
    // Note: This callback is fired at each app startup and whenever a new token is generated.
}

別の方法として、デリゲート メソッドを提供する代わりに、kFIRMessagingRegistrationTokenRefreshNotification という名前の NSNotification をリッスンできます。トークン プロパティの値は常に現在のトークン値です。

通知メッセージの送信

  1. 対象デバイスでアプリをインストールして実行します。リモート通知受信権限に対するリクエストを承認する必要があります。

  2. アプリがデバイスのバックグラウンドで動作していることを確認します。

  3. Notifications Composer を開き、[新しい通知] を選択します。

  4. 通知テキストを入力します。

  5. [テスト メッセージを送信] を選択します。

  6. [FCM 登録トークンを追加] というラベルの付いたフィールドで、このガイドの前のセクションで取得した登録トークンを入力します。

  7. [テスト] をクリックします。

[テスト] をクリックすると、アプリをバックグラウンドで実行しているターゲット クライアント デバイスの通知センターに通知が届きます。

アプリへのメッセージ配信については、FCM レポート ダッシュボードをご覧ください。このダッシュボードには、Android アプリの「インプレッション」(ユーザーが表示した通知)のデータとともに、Apple と Android のデバイスで送信および開封されたメッセージの数が記録されています。

次のステップ

通知メッセージだけでなく、他のより高度な動作をアプリに追加する場合は、以下をご確認ください。