Google アナリティクスには、アプリを使用している個人のユーザー ID を保存するための setUserID
呼び出しがあります。この任意の呼び出しは、通常は BigQuery とアナリティクスを組み合わせて使用され、複数のアプリ、複数のデバイス、複数のアナリティクス プロバイダで同じユーザーのアナリティクス データを関連付ける必要がある組織で使用されます。
さまざまな方法で、有効なユーザー ID を作成できます。そのうちの 1 つの方法が、自分が割り当てた ID を使用して、自分だけが個別ユーザーを追跡できるようにすることです。たとえば、AwesomeGameCompany という架空のモバイルゲーム デベロッパーについて考えてみます。この会社では、社内で使用する独自の AwesomeGameCompanyID
という ID をユーザーごとに作成し、外部の組織がその AwesomeGameCompanyID
から元のユーザーを追跡できない場合は、その AwesomeGameCompanyID
(またはより適切な方法として AwesomeGameCompanyID
のハッシュ化バージョン)をアナリティクスのユーザー ID 値として使用できないかを検討しています。これにより、特定のユーザーがすべてのゲームで消費した合計金額などの計算が可能になります。
ユーザー ID の設定は必須ではなく、設定しなくてもアナリティクスは正常に機能します。
1 つのデバイスの同じアプリで行われた同一ユーザーに属するイベントのみを検索する場合は、user_pseudo_id
を使用します。この値はアナリティクスによって自動的に生成され、イベントごとに BigQuery 内に保存されます。
ユーザー ID の設定
次の方法でユーザー ID を設定できます。
Swift
Analytics.setUserID("123456")
Objective-C
[FIRAnalytics setUserID:@"123456"]
Android
mFirebaseAnalytics.setUserId("123456");
モジュール方式の Web API
import { getAnalytics, setUserId } from "firebase/analytics"; const analytics = getAnalytics(); setUserId(analytics, "123456");
名前空間対応の Web API
firebase.analytics().setUserId("123456");
Dart
await FirebaseAnalytics.instance.setUserId(id: '123456');
Unity
Firebase.Analytics.FirebaseAnalytics.SetUserID("123456");
C++
analytics::SetUserId("123456");
ユーザー ID を設定すると、今後のすべてのイベントにはこの値が自動的にタグ付けされます。BigQuery で user_id
の値を照会すると、その ID にアクセスできます。ユーザー ID を追加しても、Google アナリティクスによって以前に記録されたイベントには影響しません。
BigQuery でアナリティクス データにアクセスする方法については、開発ガイドをご覧ください。