XMPP 接続サーバー プロトコルを実装しているアプリサーバーは、ユーザー デバイスからクラウドへのアップストリーム メッセージを受信できます。アップストリーム メッセージを開始するには、クライアント アプリから次の要素を含むリクエストを送信します。
- 受信側アプリサーバーのアドレス(
SENDER_ID@fcm.googleapis.com
の形式)。 - 送信者 ID ごとに一意なメッセージ ID。
- メッセージのペイロードの Key-Value ペアを構成するメッセージ データ。
このデータを受信すると、FCM は、送信側のデバイスとアプリに関するその他の情報を追加して、アプリサーバーに送信する XMPP スタンザを生成します。
C++ クライアント アプリからアップストリーム メッセージを送信する
サーバーにアップストリーム メッセージを送信するために、C++ クライアント アプリは次に示すようなメッセージを作成して Send
を呼び出します。
::firebase::messaging::Message message;
message.to = SENDER_ID + "@fcm.googleapis.com";
message.message_id = get_unique_message_id();
message.data["my_message", "Hello World");
message.data["my_action", "SAY HELLO");
message.time_to_live = TIME_TO_LIVE;
::firebase::messaging::Send(message);
ここで
message.to
は、受信側アプリサーバーのアドレスです。形式はSENDER_ID@fcm.googleapis.com
です。message.message_id
は一意のメッセージ識別子です。すべてのメッセージ レシーバー コールバックは、このメッセージ ID に基づいて識別されます。message.data
は、文字列によるキーと値のマッピングです。message.time_to_live
では、デバイスがオフラインの場合にメッセージを FCM のストレージに保持する期間(秒単位)を指定します。FCM は、この有効期限に達する前にメッセージを配信できなくなると、クライアントに通知を送信します。
FCM クライアント ライブラリは、メッセージをクライアント アプリにキャッシュし、クライアントがアクティブなサーバー接続を確立したときにこのメッセージを送信します。FCM は、メッセージを受信すると、これをアプリサーバーに送信します。
アプリサーバーで XMPP メッセージを受信する
FCM は、クライアント アプリからアップストリーム メッセージング コールを受信すると、アップストリーム メッセージの送信に必要な XMPP スタンザを生成します。FCM は category
フィールドと from
フィールドを追加してから、アプリサーバーに次のようなスタンザを送信します。
<message id=""> <gcm xmlns="google:mobile:data"> { "category":"com.example.yourapp", // to know which app sent it "data": { "hello":"world", }, "message_id":"m-123", "from":"REGID" } </gcm> </message>
ACK メッセージを送信する
上記のようなアップストリーム メッセージへのレスポンスとして、アプリサーバーは同じ接続を使用して、一意のメッセージ ID を含む ACK メッセージを送信する必要があります。ACK を受信しないと、FCM はアプリサーバーへのメッセージの送信を再試行することがあります。
<message id=""> <gcm xmlns="google:mobile:data"> { "to":"REGID", "message_id":"m-123" "message_type":"ack" } </gcm> </message>
アップストリーム メッセージの構文の詳細については、XMPP 接続サーバー リファレンスをご覧ください。