Firebase Test Lab は、Android アプリをテストするためのクラウドベースのインフラストラクチャを提供します。このドキュメントでは、Firebase コンソールを使用して Test Lab を開始する方法について説明します。
Firebase プロジェクトを作成
アプリの Firebase プロジェクトがない場合は、Firebase コンソールで [新規プロジェクトを作成] をクリックし、プロジェクトを作成します。テストを実行するには、プロジェクトの所有権または編集権限が必要です。
Spark プランと Flame プランをご利用の場合、1 日あたり限られた数のテスト実行を Test Lab で実施できます。毎日の割り当て制限なしで Test Lab を使用するには、Firebase Blaze プランにアップグレードする必要があります。
テストを実行する
Firebase Test Lab では、次のタイプのテストを実行できます。
- インストゥルメンテーション テスト: アプリを動かすために記述されたテスト。Test Lab は Espresso と UI Automator 2.0 のインストゥルメンテーション テスト フレームワークをサポートしています。
- Robo テスト: アプリのインターフェースを分析してから、ユーザー アクティビティをシミュレートすることによって自動的に調べるテスト。
- ゲームループ テスト(ベータ版): 「デモモード」を使用してゲームアプリ内のプレーヤーの操作をシミュレートするテスト。
テストを実行するには、Firebase Test Lab for Android を使用してテストを実行する方法についての記事をご覧ください。
新機能: Orchestrator を使用したインストゥルメンテーション テスト
Android Test Orchestrator は、アプリのインストゥルメンテーション テストをそれぞれ個別に実行します。これにはいくつかの利点がありますが、欠点も 1 つあります。
利点
共有データがない: 各テストは独自のインストゥルメンテーション インスタンスで実行されるため、テストをまたいで共有データが蓄積されることはありません。
クラッシュが分離される: テストがクラッシュしても、ダウンするのはそのインストゥルメンテーション インスタンスのみであるため、スイート内の他のテストは続行されます。
欠点
- 実行時間が長くなる: 各テストが独自のインストゥルメンテーション インスタンスを実行するため、テストプロセス全体の時間は多少長くなります。これは割り当て使用量や課金される時間に影響を与える可能性があり、またデバイスのタイムアウト制限に達する場合もあります。
Test Lab では常に Orchestrator の最新バージョンが使用されます。Orchestrator を有効にするには、インストゥルメンテーション テストの設定の [詳細オプション] 画面で [Orchestrator を使用して実行] を選択します。
テスト結果を調査する
テストが開始されると、テスト結果ページに自動的にリダイレクトされます。選択された異なる設定の数と、テストに対して設定されたテスト タイムアウト時間によっては、テストの実行に数分かかることがあります。テストが完了すると、テスト結果を確認できます。テスト結果の見方については、Firebase Test Lab の結果の分析をご覧ください。