Flutter の Cloud Storage でファイル メタデータを使用する

ファイルを Cloud Storage 参照にアップロードした後で、ファイル メタデータを取得、更新して、コンテンツ タイプの表示や更新などを行うことができます。ファイルには、追加のファイル メタデータを使用してカスタム Key-Value ペアを格納することもできます。

ファイル メタデータを取得する

ファイル メタデータには、name、size、contentType（多くの場合 MIME タイプと呼ばれます）などの一般的なプロパティに加え、contentDisposition や timeCreated などのあまり一般的でないプロパティも含まれます。このメタデータは、getMetadata() メソッドを使用して Cloud Storage 参照から取得できます。

// Create reference to the file whose metadata we want to retrieve
final forestRef = storageRef.child("images/forest.jpg");

// Get metadata properties
final metadata = await forestRef.getMetadata();

// Metadata now contains the metadata for 'images/forest.jpg'

ファイル メタデータを更新する

ファイルのアップロードが完了したら、updateMetadata() メソッドを使用して、いつでもファイル メタデータを更新できます。更新できるプロパティについて詳しくは、全一覧をご覧ください。メタデータに指定されているプロパティのみ更新され、それ以外のプロパティはすべて変更されずに残ります。

// Create reference to the file whose metadata we want to change
final forestRef = storageRef.child("images/forest.jpg");

// Create file metadata to update
final newMetadata = SettableMetadata(
  cacheControl: "public,max-age=300",
  contentType: "image/jpeg",
);

// Update metadata properties
final metadata = await forestRef.updateMetadata(newMetadata);

// Updated metadata for 'images/forest.jpg' is returned

書き込み可能なメタデータ プロパティを削除するには、次のように null を渡します。

// Delete the cacheControl property
final newMetadata = SettableMetadata(cacheControl: null);
final metadata = await forestRef.updateMetadata(newMetadata);

エラーを処理する

メタデータの取得または更新時にエラーが発生する理由として、ファイルが存在しない、目的のファイルのアクセス権がユーザーにないなど、多くの理由が考えられます。エラーについての詳細は、ドキュメントのエラーを処理するのセクションをご覧ください。

カスタム メタデータ

カスタム メタデータは、SettableMetadata コンストラクタの customMetadata パラメータを使用して指定できます。

// Create reference to the file whose metadata we want to change
final forestRef = storageRef.child("images/forest.jpg");

// Create file metadata to update
final newCustomMetadata = SettableMetadata(
  customMetadata: {
    "location": "Yosemite, CA, USA",
    "activity": "Hiking",
  },
);

// Update metadata properties
final metadata = await forestRef.updateMetadata(newCustomMetadata);

// Updated metadata for 'images/forest.jpg' is returned

各ファイルについてアプリ固有のデータをカスタム メタデータに格納することは可能ですが、このタイプのデータを格納して同期するには、データベース（Firebase Realtime Database など）を使用することを強くおすすめします。

ファイル メタデータのプロパティ

ファイルに関するメタデータ プロパティの一覧は次のとおりです。

ファイルのアップロード、ダウンロード、更新は重要ですが、ファイルを削除できることも重要です。Cloud Storage からファイルを削除する方法を学習しましょう。