Cloud Storage for Firebase を使用すると、Firebase によって提供、管理される Cloud Storage バケットからファイルを迅速かつ容易にダウンロードできます。
参照を作成する
ファイルをダウンロードするには、まずダウンロードするファイルへのCloud Storage参照を作成します。
参照は、Cloud Storage バケットのルートに子パスを付加して作成することも、Cloud Storage のオブジェクトを参照する既存の gs://
または https://
URL から作成することもできます。
// Create a reference with an initial file path and name StorageReference pathReference = storage.GetReference("images/stars.jpg"); // Create a reference from a Google Cloud Storage URI StorageReference gsReference = storage.GetReferenceFromUrl("gs://bucket/images/stars.jpg"); // Create a reference from an HTTPS URL // Note that in the URL, characters are URL escaped! StorageReference httpsReference = storage.GetReferenceFromUrl("https://firebasestorage.googleapis.com/b/bucket/o/images%20stars.jpg");
ファイルをダウンロードする
参照を作成したら、次の 4 つの方法でファイルを Cloud Storage からダウンロードできます。
- URL からダウンロードする
- バイト配列にダウンロードする
- ストリームでダウンロードする
- ローカル ファイルにダウンロードする
ファイルの取得方法は、ゲーム内でのデータの処理方法によって異なります。
URL からダウンロードする
Unity の WWW
または UnityWebRequest
で URL を使用する場合は、GetDownloadUrlAsync()
を呼び出してファイルのダウンロード URL を取得できます。
// Fetch the download URL reference.GetDownloadUrlAsync().ContinueWithOnMainThread(task => { if (!task.IsFaulted && !task.IsCanceled) { Debug.Log("Download URL: " + task.Result); // ... now download the file via WWW or UnityWebRequest. } });
バイト配列にダウンロードする
GetBytesAsync()
メソッドを使用すると、メモリ内のバイトバッファにファイルをダウンロードできます。このメソッドは、ファイルの内容全体をメモリに読み込みます。アプリで使用できるメモリよりも大きなファイルをリクエストすると、アプリがクラッシュします。メモリの問題が発生しないように、アプリで処理できる範囲内で最大サイズを設定するか、別のダウンロード方法を使用してください。
// Download in memory with a maximum allowed size of 1MB (1 * 1024 * 1024 bytes) const long maxAllowedSize = 1 * 1024 * 1024; reference.GetBytesAsync(maxAllowedSize).ContinueWithOnMainThread(task => { if (task.IsFaulted || task.IsCanceled) { Debug.LogException(task.Exception); // Uh-oh, an error occurred! } else { byte[] fileContents = task.Result; Debug.Log("Finished downloading!"); } });
ストリーム経由でダウンロードする
ストリーム経由でファイルをダウンロードすると、データを読み込みながら処理できます。これにより、ダウンロードを柔軟に行うことができます。GetStreamAsync()
を呼び出し、最初の引数として独自のストリーム プロセッサを渡します。このデリゲートは、バックグラウンド スレッドで Stream によって呼び出されます。これにより、ディスクへのコンテンツの保存など、レイテンシが長いオペレーションや計算を実行できます。
// Download via a Stream reference.GetStreamAsync(stream => { // Do something with the stream here. // // This code runs on a background thread which reduces the impact // to your framerate. // // If you want to do something on the main thread, you can do that in the // progress eventhandler (second argument) or ContinueWith to execute it // at task completion. }, null, CancellationToken.None);
GetStreamAsync()
は、ストリーム プロセッサの後にオプションの引数を受け取ります。これにより、オペレーションをキャンセルしたり、進行状況を通知したりできます。
ローカル ファイルにダウンロードする
GetFileAsync()
メソッドは、ファイルをローカル デバイスに直接ダウンロードします。ユーザーがオフライン中にファイルにアクセスする場合や、別のアプリでファイルを共有する場合は、このメソッドを使用します。
// Create local filesystem URL string localUrl = "file:///local/images/island.jpg"; // Download to the local filesystem reference.GetFileAsync(localUrl).ContinueWithOnMainThread(task => { if (!task.IsFaulted && !task.IsCanceled) { Debug.Log("File downloaded."); } });
ダウンロードの進捗状況を監視するためにリスナーをダウンロードにアタッチすることができます。リスナーは標準の System.IProgress<T>
インターフェースに従います。StorageProgress
クラスのインスタンスを使用して独自の Action<T>
をコールバックとして用意し、進捗の目安を示すこともできます。
// Create local filesystem URL string localUrl = "file:///local/images/island.jpg"; // Start downloading a file Task task = reference.GetFileAsync(localFile, new StorageProgress<DownloadState>(state => { // called periodically during the download Debug.Log(String.Format( "Progress: {0} of {1} bytes transferred.", state.BytesTransferred, state.TotalByteCount )); }), CancellationToken.None); task.ContinueWithOnMainThread(resultTask => { if (!resultTask.IsFaulted && !resultTask.IsCanceled) { Debug.Log("Download finished."); } });
エラーを処理する
ダウンロード時にエラーが発生する理由としては、ファイルが存在しない、目的のファイルへのアクセス権がないなど、多くの理由が考えられます。エラーについて詳しくは、このドキュメントのエラーの処理のセクションをご覧ください。
次のステップ
Cloud Storage に保存されているファイルのメタデータを取得して更新することもできます。