Firebase Realtime Database はクラウドホスト型データベースです。データは JSON として保存され、接続されているすべてのクライアントとリアルタイムに同期されます。Android、iOS、JavaScript SDK を使用してクロスプラットフォーム アプリを構築すると、すべてのクライアントによって 1 つの Realtime Database インスタンスが共有され、最新のデータによる更新が自動的に受信されます。
事前準備
- Firebase SDK をインストールします。
- Firebase コンソールでアプリを Firebase プロジェクトに追加します。
データベースを作成する
Firebase コンソールの [Realtime Database] セクションに移動します。既存の Firebase プロジェクトを選択するよう求められます。データベース作成ワークフローに従います。
Firebase セキュリティ ルールの開始モードを選択します。
- テストモード
モバイルおよびウェブ クライアント ライブラリを使用する場合に適していますが、すべてのユーザーがデータを読み書きできます。テストが終わったら、Firebase Realtime Database ルールについてを確認してください。
ウェブ、iOS、Android SDK を使用する場合は、テストモードを選択します。
- ロックモード
モバイルおよびウェブ クライアントからのすべての読み書きを拒否します。認証されたアプリケーション サーバーは引き続きデータベースにアクセスできます。
データベースのリージョンを選択します。選択したリージョンに応じて、データベースの名前空間は
<databaseName>.firebaseio.com
または<databaseName>.<region>.firebasedatabase.app
という形式になります。詳しくは、プロジェクトのロケーションを選択するをご覧ください。[完了] をクリックします。
Realtime Database を有効にすると、Cloud API Manager で API も有効になります。
アプリに Firebase Realtime Database を追加する
Firebase Realtime Database の依存関係をプロジェクトの
Podfile
に追加します。pod 'Firebase/Database'
pod install
を実行し、作成された.xcworkspace
ファイルを開きます。
Realtime Database のルールを構成する
Realtime Database には宣言型のルール言語が用意されているため、データの構造化方法、インデックスの作成方法、データの書き込みと読み取りのタイミングを定義できます。
Firebase Realtime Database を設定する
Firebase アプリの参照を作成または使用する前に、Firebase を初期化する必要があります。他の Firebase 機能ですでに初期化を行っている場合は、この手順をスキップできます。
- Firebase モジュールを
UIApplicationDelegate
にインポートします。Swift
import Firebase
Objective-C
@import Firebase;
FirebaseApp
共有インスタンスを構成します。通常はアプリのapplication:didFinishLaunchingWithOptions:
メソッドで行います。Swift
// Use Firebase library to configure APIs FirebaseApp.configure()
Objective-C
// Use Firebase library to configure APIs [FIRApp configure];
次に、データベースの参照を作成し、書き込み先の場所を指定します。
Swift
var ref: DatabaseReference! ref = Database.database().reference()
Objective-C
@property (strong, nonatomic) FIRDatabaseReference *ref; self.ref = [[FIRDatabase database] reference];
次のステップ
Realtime Database でのデータの構造化を学習する。
アプリをリリースする準備をします。
- Google Cloud Console でプロジェクトの予算アラートを設定する。
- Firebase コンソールの [使用状況と請求額] ダッシュボードをモニタリングして、複数の Firebase サービスを通じたプロジェクトの全体的な使用状況を確認する。使用状況の詳しい情報を確認するには、Realtime Database の使用状況ダッシュボードをご利用ください。
- Firebase リリース チェックリストを確認する。