Google Cloud の Pub/Sub は、グローバルに分散されたメッセージバスであり、必要に応じて自動的にスケーリングされます。functions.pubsub
を使用して、Pub/Sub イベントを処理する関数を作成できます。
Pub/Sub 関数をトリガーする
新しい Pub/Sub メッセージが特定のトピックに送信されるたびに、関数をトリガーできます。関数をトリガーする Pub/Sub トピック名を指定し、onPublish()
イベント ハンドラ内でイベントを設定する必要があります。
exports.helloPubSub = functions.pubsub.topic('topic-name').onPublish((message) => { // ... });
Pub/Sub メッセージ ペイロード {:#access-pub/sub} にアクセスする
Pub/Sub メッセージのペイロードには、関数に返された Message
オブジェクトからアクセスできます。Pub/Sub メッセージ本文に JSON が含まれるメッセージの場合、Firebase SDK for Cloud Functions には、メッセージをデコードするためのヘルパー プロパティがあります。例として、単純な JSON ペイロードを持つパブリッシュされたメッセージを次に示します。
gcloud pubsub topics publish topic-name --message '{"name":"Xenia"}'
json
プロパティを使用して、次のように JSON データ ペイロードにアクセスできます。
// Get the `name` attribute of the PubSub message JSON body. let name = null; try { name = message.json.name; } catch (e) { functions.logger.error('PubSub message was not JSON', e); }
その他の非 JSON ペイロードは、メッセージ オブジェクト内の base64 でエンコードされた文字列として Pub/Sub メッセージに含まれています。次のようなメッセージを読み込むには、次に示すように base64 でエンコードされた文字列をデコードする必要があります。
gcloud pubsub topics publish topic-name --message 'MyMessage'
// Decode the PubSub Message body. const messageBody = message.data ? Buffer.from(message.data, 'base64').toString() : null;
メッセージ属性 {:#access-message} にアクセスする
Pub/Sub メッセージは、publish コマンドでデータ属性を設定したうえで送信できます。例として、name
属性を設定したメッセージをパブリッシュしてみます。
gcloud pubsub topics publish topic-name --attribute name=Xenia
設定された属性は Message.attributes
から読み取ることができます。
// Get the `name` attribute of the message. const name = message.attributes.name;
Message.attributes
では、メッセージ ID やメッセージをパブリッシュする時間など、一部の基本的なデータが使用できないことがあります。この問題を回避するには、トリガー イベントの EventContext
でこれらの詳細にアクセスします。次に例を示します。
exports.myFunction = functions.pubsub.topic('topic1').onPublish((message, context) => {
console.log('The function was triggered at ', context.timestamp);
console.log('The unique ID for the event is', context.eventId);
});